ワークマンの電熱ベストは値段が安いのはとても良いが、唯一の欠点がバッテリーが独自仕様ということだ。
電熱ベストが安くてもバッテリーがベストと同じぐらいの値段だから、安く買えた感はゼロ。
そこでモバイルバッテリーとワークマンの電熱ベストを無理やり繋ごうというのが、この記事の内容だ。
モバイルバッテリーとワークマン電熱ベストを繋ぐケーブルを実際に自作してみたところ、材料費は200円で収まった。しかもしっかり動作もする。
この記事ではケーブルの自作方法や注意点を書いていく。
モバイルバッテリーで稼働させた場合の注意点
ケーブルを紹介する前に、ワークマン電熱ベストとモバイルバッテリーを繋いだ場合に注意しておくことを共有しておきたい。
その注意点は「そんなに暖かくならない」ということ。
具体的に言うと、ワークマン純正バッテリーを使ったときの最弱レベルか、それ以下にしか暖かくならない。
純正バッテリーの方が出力電圧が高い
なぜモバイルバッテリーではあまり暖かくならないのか。その理由はモバイルバッテリーよりも、純正バッテリーの方が出力電圧が高いからである。
モバイルバッテリーの出力電圧は5V。一方で純正バッテリーは6〜8Vの間で調整できる。
純正バッテリーぐらい暖かくするには
モバイルバッテリーで純正バッテリーレベルに暖かくしたいときは、電圧を上げてくれる変換アダプタを購入しなければならない。
変換アダプタを買ってしまうと、この記事で紹介するケーブルの自作は全くの用無しだ。
この変換アダプタは1500円ほどと割と高い。アダプタを自作して使ってみて、もし暖かさに満足がいかなかったら、変換アダプタを購入しても遅くないだろう。
自作アダプターの手順
材料を揃える
必要なものは適当なUSBケーブルとアダプタだ。
USBケーブルは100均のものを適当に購入してOK。
アダプタは電子工作の部品が売っているお店で調達する必要がある。こちらは1つ100円もしないだろう。
DCジャックの大きさは、Φ3.8X1.4(外径3.8mm内径1.4mm)のものがワークマンのプラグと合うはずだ。
組み立てる
まずUSBケーブルを必要な長さを残して切断する。
USBケーブルの中は白、黒、赤、緑と色分けされている。赤を+5V、黒を−にはんだ付けを行う。
ほかの白と緑はショートしないように適当に曲げておいて、最後は端子保護を兼ねて圧縮チューブで処理をする。
最後にカバーを組み立てて完成。
端子がショートしていたらモバイルバッテリーが壊れるかもしれないから、念のためケーブルが完成したらテスターなどで導通チェックをしておこう。
さいごに
電子工作に慣れていれば、この作業は10分もあればできるだろう。
ただしかなり細かい作業になるしハンダゴテで火傷する恐れもあるから、手先の器用さに自信がなければ是非とも完成品を購入していただきたい。