電子シャッターについてカメラ初心者が最低限知っておきたいこと

ローリングシャッター現象

電子シャッターを使えば、無音で写真を撮れるというメリットがある。

だったら電子シャッター使うでしょ!と思っていて、わざわざ電子シャッターオフの設定がある理由が分からなかった。

 

だけどいろんな条件で写真を撮るうちに、写真に縞模様しまもようが浮かぶことに気づいて(フリッカー現象)、いろいろ調べていくうちに電子シャッターについてなんとなく理解できたつもりだ。

この記事では、電子シャッターの使いどころや、欠点などについて書いていく。

目次

電子シャッターとは

電子シャッターとは、イメージセンサー(写真を取り込むところ)を電気的に制御して、露光時間を調整し写真を撮る方法である。

 

普通のシャッターでは幕を閉じたり開けたりして、イメージセンサーへの露光を制御している。

 

電子シャッターの良い点・欠点まとめ

電子シャッターの良い点・悪い点についてざっくりまとめるとこんな感じ。

 

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]電子シャッターの良い点[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-thumbs-o-up” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]

  • 無音でシャッターが切れる
  • シャッターの動作によるブレがなくなる

[/st-cmemo]

 

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#ef5350″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]電子シャッターの欠点[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-thumbs-o-down” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”200″]

  • フリッカーが発生しやすい
  • 高速で移動する被写体は歪む(ローリングシャッター現象)

[/st-cmemo]

 

なぜフリッカーが起きるか、ローリングシャッター現象が起きるかといったことを理解するのは、かなり難しい。

 

まずはこれらの良い点悪い点を体感して、丸暗記することをおすすめしたい。

理論が気になる方は、インターネットで検索すればわかりやすい解説が出てくるので、そちらを参考にしてもらいたい。

個人的にはこちらの記事がとても参考になった。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/column/ml/1176043.html

 

電子シャッターの欠点

フリッカー現象が起きやすい

フリッカー現象

フリッカー現象

フリッカー現象とは、電子シャッター使用時、シャッタースピードを上げたときに、照明が縞模様しまもように出てしまうことを言う。

これはLEDライトや電球の光で起きる。

 

フリッカー現象は電子シャッターにしていると起きやすい現象だ。

室内での撮影では、シャッター音を抑えるために電子シャッターをONにしたいだろう。

しかしフリッカー現象が見られるときは、シャッタースピードを下げるか、渋々電子シャッターをOFFにする必要がある。

 

ローリングシャッター現象が起きやすい

ローリングシャッター現象

ローリングシャッター現象(電子シャッターON)

ローリングシャッター現象とは、電子シャッターを使うと、シャッタースピードに関係なく被写体が歪んでしまう現象のこと。

上の写真はシャッタースピード1/2000で撮影したが、電子シャッターを使ったため被写体が歪んでしまった。

 

電子シャッターOFF

電子シャッターOFF

電子シャッターをOFFにすると、同じシャッタースピードでも被写体の歪みは無くなる。

 

ローリングシャッター現象の原理は、こちらの動画がとても参考になったので、気になる方はこちらを参考にしてもらいたい。

 

電子先幕シャッターとは

ミラーレスカメラのシャッターには、先幕と後幕が動くことで、イメージセンサーへの露光するタイミングを制御している。

この先幕を電子的に制御しているのが「電子先幕シャッター」である。

呼び方は各社で違うかもしれないが、ここではSONYで扱っている名称を使用している。

 

電子先幕シャッターを使用することで、先幕が電子制御になり物理的に動く幕が減り、シャッター時のブレを低減してくれる。

 

電子先幕シャッターの欠点

電子先幕シャッターON

電子先幕シャッターON

電子先幕シャッターOFF

電子先幕シャッターOFF

電子先幕シャッターの欠点は、玉ボケが欠ける、適正露出にならなかったり明るさにムラが出る、という点だ。

露出や明るさの問題は、純正レンズ以外を使ったときに出やすいらしい。

玉ボケの欠けはシャッタースピードを上げると出やすくなる。

 

ちなみにSONY公式サイトでは、玉ボケや露出などのことがしっかりと記載されている。

 

電子先幕シャッターを使用しているときに、ボケの像がおかしいなと感じたら、電子先幕シャッターをオフにするなど試してみると良いだろう。

 

設定をオフにするとシャッター音が2回鳴る

カメラの機種にもよると思うが、電子先幕シャッターをオフにすると、シャッター音が2回鳴ってしまう。

これは先幕と後幕が動くからであり、ミラーレスカメラ特有の動きだそうだ。

普通のフィルムカメラとミラーレスカメラでは、先幕と後幕の動きが違うらしい。

 

電子シャッターまとめ

電子シャッターの利点、欠点をよく理解しておけば、撮影時におかしな撮れ方をしていても、シャッターの設定かも?と気づくことができる。

原理までは覚えなくても良いと思うが、作用だけは丸暗記しておいた方が良いだろう。

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