電子シャッターを使えば、無音で写真を撮れるというメリットがある。
だったら電子シャッター使うでしょ!と思っていて、わざわざ電子シャッターオフの設定がある理由が分からなかった。
だけどいろんな条件で写真を撮るうちに、写真に縞模様が浮かぶことに気づいて(フリッカー現象)、いろいろ調べていくうちに電子シャッターについてなんとなく理解できたつもりだ。
この記事では、電子シャッターの使いどころや、欠点などについて書いていく。
電子シャッターとは
電子シャッターとは、イメージセンサー(写真を取り込むところ)を電気的に制御して、露光時間を調整し写真を撮る方法である。
普通のシャッターでは幕を閉じたり開けたりして、イメージセンサーへの露光を制御している。
電子シャッターの良い点・欠点まとめ
電子シャッターの良い点・悪い点についてざっくりまとめるとこんな感じ。
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- 無音でシャッターが切れる
- シャッターの動作によるブレがなくなる
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- フリッカーが発生しやすい
- 高速で移動する被写体は歪む(ローリングシャッター現象)
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なぜフリッカーが起きるか、ローリングシャッター現象が起きるかといったことを理解するのは、かなり難しい。
まずはこれらの良い点悪い点を体感して、丸暗記することをおすすめしたい。
理論が気になる方は、インターネットで検索すればわかりやすい解説が出てくるので、そちらを参考にしてもらいたい。
個人的にはこちらの記事がとても参考になった。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/column/ml/1176043.html
電子シャッターの欠点
フリッカー現象が起きやすい
フリッカー現象とは、電子シャッター使用時、シャッタースピードを上げたときに、照明が縞模様に出てしまうことを言う。
これはLEDライトや電球の光で起きる。
フリッカー現象は電子シャッターにしていると起きやすい現象だ。
室内での撮影では、シャッター音を抑えるために電子シャッターをONにしたいだろう。
しかしフリッカー現象が見られるときは、シャッタースピードを下げるか、渋々電子シャッターをOFFにする必要がある。
ローリングシャッター現象が起きやすい
ローリングシャッター現象とは、電子シャッターを使うと、シャッタースピードに関係なく被写体が歪んでしまう現象のこと。
上の写真はシャッタースピード1/2000で撮影したが、電子シャッターを使ったため被写体が歪んでしまった。
電子シャッターをOFFにすると、同じシャッタースピードでも被写体の歪みは無くなる。
ローリングシャッター現象の原理は、こちらの動画がとても参考になったので、気になる方はこちらを参考にしてもらいたい。
電子先幕シャッターとは
ミラーレスカメラのシャッターには、先幕と後幕が動くことで、イメージセンサーへの露光するタイミングを制御している。
この先幕を電子的に制御しているのが「電子先幕シャッター」である。
呼び方は各社で違うかもしれないが、ここではSONYで扱っている名称を使用している。
電子先幕シャッターを使用することで、先幕が電子制御になり物理的に動く幕が減り、シャッター時のブレを低減してくれる。
電子先幕シャッターの欠点
電子先幕シャッターの欠点は、玉ボケが欠ける、適正露出にならなかったり明るさにムラが出る、という点だ。
露出や明るさの問題は、純正レンズ以外を使ったときに出やすいらしい。
玉ボケの欠けはシャッタースピードを上げると出やすくなる。
ちなみにSONY公式サイトでは、玉ボケや露出などのことがしっかりと記載されている。
電子先幕シャッターを使用しているときに、ボケの像がおかしいなと感じたら、電子先幕シャッターをオフにするなど試してみると良いだろう。
設定をオフにするとシャッター音が2回鳴る
カメラの機種にもよると思うが、電子先幕シャッターをオフにすると、シャッター音が2回鳴ってしまう。
これは先幕と後幕が動くからであり、ミラーレスカメラ特有の動きだそうだ。
普通のフィルムカメラとミラーレスカメラでは、先幕と後幕の動きが違うらしい。
電子シャッターまとめ
電子シャッターの利点、欠点をよく理解しておけば、撮影時におかしな撮れ方をしていても、シャッターの設定かも?と気づくことができる。
原理までは覚えなくても良いと思うが、作用だけは丸暗記しておいた方が良いだろう。