ガラス面にキズがついた腕時計の表面を研磨する

研磨後のG-SHOCK

10年以上愛用しているG-SHOCK。
長年使っていると、時計のガラス面に擦り傷がいくつかついてしまうものだ。味が出たと思えば良いんだけど、盤面くらいはキレイに保ちたい。

そして盤面のキズをなんとか自分で取れないか奮闘してみた結果、良い感じにキズを目立たなくすることができた。

この記事では、今回行った研磨の方法を紹介していきたい。

目次

使用するモノ

ガラセリウム(必須!!)

ガラセリウム

今回はガラセリウムというガラス用の研磨剤を使用した。

ガラスの研磨によく用いられるものの中に、酸化セリウムというものがある。酸化セリウムは粉状になっており、使うときは水で溶く必要があり面倒。一方でガラセリウムは、酸化セリウムが配合されているペースト状のものだから、水で溶かなくてもそのまま使えるのが利点である。

ガラセリウムの使用方法

ミニルーター・マスキングテープ(あった方が良い)

充電式ミニルーター

ガラセリウムを布切れにつけて磨いてもいいんだけど、キズが消えるまで途方もない時間がかかるだろう。
ミニルーターを使えばかなり時短になるのでおすすめ!

ミニルーターとは電動やすりのようなモノで、先端のアタッチメントを替えることで色々な用途に使用できる。
ダイソーにも電池式が1000円以内であったから、それでもいいかも。

アタッチメントにはバフと言われるフェルトを取り付け使用する。ルーターを買えばバフが付属していることもあるし、なければ単品で購入する必要がある。

マスキングテープはあった方がいいだろう。ダイソーでも普通に買えると思うし、マスキングテープは準備しておこう。

キズを消してみる

マスキングテープで保護

マスキングテープで保護

時計を軽く掃除した後、磨きたくない面をマスキングテープで保護する。

ガラセリウムと塗布して磨く

ガラセリウムと塗布

キズついている面にガラセリウムを塗布する。

ルーターでガラス面を磨く

ガラセリウムを塗布した面をルーターで磨いていく。ルーターにつけているフェルトには少量の水を含ませること。

一度の研磨ではなかなかキズが落ちないから、キズの具合を確認しつつガラセリウムを塗布し直して研磨を繰り返した。

ガラセリウムで磨いた結果

ガラセリウムで磨いた後
ガラセリウムで磨いた後

5回ほど塗っては研磨を繰り返した結果、写真では分かりにくいけどガラス面のキズはほとんど目立たなくなった。
作業時間は30分ほどだ。

強い光を当てるとかすかにキズが見えるが、ぱっと見はほとんどキズが確認できない。
おそらくガラス面のキズの角がガラセリウムで削ることにより丸くなり、キズが目立たなくなった、という感じだろう。

キズを完璧に消そうとすると研磨する時間が相当必要だろうし、実際に消えるかは正直分からない。

プラスチックをガラセリウムで研磨(失敗)

腕時計ではないけど、プラスチックの表面もガラセリウムでキレイになるか試してみたところ盛大に失敗した。プラには向かないかも?というところを紹介しておこう。

試したのはギター用チューナーの表面。キズだらけでかなり汚いのがわかるだろう。

研磨前
研磨中

研磨後、透明のプラスチックは見事に曇ってしまった。プラスチックのような柔らかいものにはガラセリウムが適していないことがわかった。

研磨後はプラが曇ってしまった
研磨後はプラが曇ってしまった

曇ってしまったプラスチックはプラ用コンパウンドなどで磨けばキレイになるはず。

私はコンパウンドが面倒だったから、クリアラッカーで塗装して曇りを誤魔化すことにした。

クリアラッカーで曇りを除去

結論!キズは目立たなくなった

ガラセリウムで腕時計のガラス面のキズを消そうという試み。結果は完璧にキズを消すのは難しいけど、目立たなくすることは可能だった。

プラスチックの研磨には適していないこともわかった。ガラセリウムはあくまでガラス専門!ということ。

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