「EaseUS Disk Copy」はハードディスクやSSDのクローンを作るためのソフトだ。
HDDのデータをコピーするだけでなく、パーテーションごと丸々クローンできるのがこのソフトの特徴。
今回「EaseUS Disk Copy」を提供していただいたので、早速使ってみた!
EaseUS公式サイト→https://jp.easeus.com/
その前に疑問に思うことが1つ。
このソフトを作っているEaseUSが無料で提供している「EaseUS Todo Backup Free」にもクローン機能がある。
わざわざ有料の「EaseUS Disk Copy」を購入してまで使う理由があるのか、という点だ。
そこでまずこの疑問点について、各ソフトを実際に使用し検証を行ってみた。
「EaseUS Disk Copy」「EaseUS Todo Backup Free」の使い分け
この2つのソフトの大きな違いは「EaseUS Disk Copy」はクローンをするだけの単機能、「EaseUS Todo Backup Free」はクローン機能に加えて、バックアップ等の機能があるという点。
つまり使える機能は「EaseUS Disk Copy」より無料の「EaseUS Todo Backup Free」の方が多い。
冒頭での疑問点、「EaseUS Disk Copy」はクローンをするだけの単機能であるにもかかわらず有料なのはどうしてかと言うと、おそらくこんな感じ。
- 使い方がカンタンでわかりやすい
- 24時間サポートが受けられる
各ソフト特徴があるので、表にしてまとめてみた。
EaseUS Disk Copy | EaseUS Todo Backup Free | EaseUS Todo Backup Home | |
値段 | 2,390円 | 無料 | 3,980円 |
システム/パーティション/ファイルのバックアップと復元 | ✗ | ○ | ○ |
ディスク/パーティションクローン、SSD/HDDへのOSの移行 | ○ | ○ | ○ |
バックアップと復元・保存のスピード | - | 普通 | 速い |
サポート | ✗ | ○ | ○ |
クローンだけを目的とするなら「EaseUS Disk Copy」
バックアップなど、その他の機能も使いたいというときは「EaseUS Todo Backup Home」「EaseUS Todo Backup Free」のどちらかといった選択をすると良いようだ。
クローンなどの最中になんらかのトラブルがあるとサポートが受けられないのは辛い。サポートが受けられるという点では、有料版のソフトを購入する方が間違いないのかもしれない。
ココがポイント
- 安く済ませたい→「EaseUS Todo Backup Free」
- コピー・バックアップ全ての機能が使えてスピードを重視したい→「EaseUS Todo Backup Home」
- 複雑な設定は不要、クローンだけがしたい→「EaseUS Todo Backup Free」
各ソフトでクローンにかかる時間を比較
120GBのSSDをHDDにクローンするという作業を各ソフトで行い、処理にかかる時間を比べてみた。
結果、3つのソフトはどれも同じくらいの時間がかかるということが分かった。
無料と有料のソフトでクローンにかかる時間に違いが出るかと思っていたから、とても意外な結果になった。
「EaseUS Todo Backup」は無料と有料でバックアップの速度に違いが出るそうだが、そちらは今回検証していない。
「EaseUS Disk Copy」の使用用途
ようやく本題。
「EaseUS Disk Copy」は、パーティション単位か、ディスクごとクローンできるWindows専用のソフトだ。
Windowsのシステムが入ったディスクでさえ、パーティションごとそのままクローンできるというのが特徴。
当然、Windowsのディスク管理からでは行うことができない機能である。
パソコンのディスクを交換したいとき、本来であればWindowsをクリーンインストールしないといけないが、このソフトを使えばクリーンインストール不要だし、今までのデータをそのまま引き継げるからすごく便利。
▽公式サイトはこちら
https://jp.easeus.com/disk-copy/index.html
「EaseUS Disk Copy」でドライブをクローンする手順
今回は例として、ディスク0のデータをすべてディスク1にクローンを行う場合を想定して解説。
1,クローン元のディスクを選択する
「ディスクモード」になっていること、ディスク0が選択されていることを確認して「次へ」をクリック。
「EaseUS Disk Copy」には2種類のクローン方法がある
- ディスクのクローンを作りたいとき→「ディスクモード」
- パーティションのクローンを作りたいとき→「パーティションモード」
ちなみに「セクターバイセクター方式コピー」とは、クラッシュしているドライブをクローンするときにチェックを入れるようだ。
今回はただのクローン作業なのでチェックは入れなくて良い。
2,クローン先のドライブを選択する
ここではディスク1を選択し「次へ」をクリック。
ディスク1のデータが全て消去されますか?と聞いてくるので、「OK」をクリック。
3,クローン後のパーティションを調整
クローン元のディスクがパーティションで区切られていた場合、クローン後のディスクではパーティションの容量を調整できる。
自動調整に不満があればここで調整を行う。
今回はパーティションがないディスクをクローンしているため、そもそも調整する部分がない。
クローン後のディスクがSSDであれば「ターゲットディスクがSSDな場合、オプションをチェックします。」にチェックを入れよう。
すべての調整が終われば「実行」をクリック。
これでディスクのクローンが開始される。
今回は120GBのディスクをクローンして、かかった時間は43分であった。
512GBなどの大容量になればそれだけ、クローンにかかる時間は増えるので注意してもらいたい。
さいごに
SSDが主流になってきているが、今でも安価なノートパソコンはHDDがメインディスクとして使われていることが多い。
そのようなパソコンはHDD→SSDに換装するだけで劇的にパフォーマンスを上げることができる。
この換装作業には必ずこのソフトが必要になるため、パソコンのスペックアップを考えていてるのであれば「EaseUS Disk Copy」はかなりおすすめだ。